ウィズコロナ時代、世界のストレスや不安に。マインドフルネスのオンライン講座をグローバルで初開催。

世界標準の「マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)」8週間プログラムを4カ国の講師陣でZOOMにて8月29日から開催。

事前のオリエンテーションには9カ国から参加があり、好評を得ました。


 世界的なパンデミックによるストレスや不安が深刻な問題となっている中、日本・米国・欧州・東南アジアのマインドフルネス講師が提携して、世界標準の「マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)」8週間プログラムをオンラインで世界同時に開催します。

 8月29日から10月下旬まで毎週土曜に開催。参加費はコロナ禍の経済情勢を考慮して特別に寄付制としています。

 8月15日に開催した事前オリエンテーションには9カ国から約50名の参加者が集まり(日・米・カナダ・英・イタリア・インド・シンガポール・オーストラリア・アルゼンチン)、高い期待が寄せられました。

 オンライン学習のグローバル性を活かしつつ、世界のニューノーマル(新しい日常)の一つとして、「心の健康維持」のためにマインドフルネスの習慣が定着する一助となることを目指します。


1.背景

 新型コロナウイルス感染は世界全体で拡大を続け、感染や失業などに対するストレスや不安が世界を覆っています。

 マインドフルネスはストレスや不安を抑え、心身の健康を増進し、QOL(生活の質)を高めることが世界の研究機関で多数実証されており、研究論文数は6,000件を超えてなお急増中です。(※1)

 中でも世界にマインドフルネスが普及する原点となった「マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)」8週間プログラムは、マサチューセッツ大学医学部でジョン・カバット・ジン博士により1979年に開発され、40年以上の実績があり、720以上の医療機関に導入されるなど、世界の標準的なプログラムとなっています。(※2)

 現在の世界共通のストレスや不安の拡大に対処するため、日本・米国・欧州・東南アジアのMBSR講師が提携して、「マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)」8週間プログラムを、オンラインで世界同時に開催することとしました。

 

2.今回の企画意図 

 今回はコロナ禍による経済情勢悪化を考慮して、一般的な参加費が6〜7万円のところ、特別に寄付制(金額は自由)としています。

 世界からの参加者がオンラインで小規模なコミュニティを作り、価値観や文化の違いを尊重しながら、ともにマインドフルネスを深く修得することは、異なる視点や気づきを促進する新たな体験となります。

 「マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)」プログラムを、日本人講師を含めて世界全体で一斉に開催することは業界で初めての試みとなります。

コロナ禍で普及したオンラインでの学び方は、国境を容易に超えます。

ウィズコロナ時代の世界のニューノーマル(新しい日常)の一つとして、「心の健康維持」のためにマインドフルネスの習慣が定着する一助となることを目指します。

 

3.事前オリエンテーションの状況

 8月15日に事前のオリエンテーションをZoomにて開催したところ、9カ国(日本・米国・カナダ・英国・イタリア・インド・シンガポール・オーストラリア・アルゼンチン)から約50名が参加して、「マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)」の基礎知識や簡単な実技を学びました。

 コロナによる失業者、コロナで母国に帰国できない人、感染の不安で睡眠障害がある人など、パンデミックによる心身への影響や経済的な影響がある人も、マインドフルネスによる心身のバランス回復などを求めて参加し、プログラムへの高い期待が寄せられました。


■概要

  • 日程:2020年8月29日(土)〜10月24日(土) 毎週土曜日

  • 時間:1回2.5時間(8回+終日1回) 日本時間21時00分〜23時30分(開始時間:米国中部7時〜豪州東部22時)

  • 使用言語:英語

  • 講師:日本・米国・スロベニア・シンガポールのMBSR講師でチーム「グローバルMBSRコラボ」を結成(※3)。日本からは水野雄太(ビーマインドフル合同会社代表)が参画

  • 参加費:ドネーション(寄付)制。金額は参加者が自由設定。

  • 募集状況:今回は定員に達したため募集終了

  • 今後の予定:次回は10月末開始の方向


■ビーマインドフル合同会社について
 科学的エビデンスに基づいた「マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)」を中心に、マインドフルネスの普及促進を図る会社。コロナ禍の中、2020年4月設立。

 代表の水野雄太は、日本で数少ないMBSR講師資格を保有(米ブラウン大学登録)。シャープ㈱や経済産業省などでの勤務経験から、組織のメンタルヘルス改善の必要性を痛感し、実効性の高い手法としてマインドフルネスを探求。
https://bemindful.co.jp


※1:マインドフルネスは、呼吸や身体感覚に注意を向けてマインド・ワンダリング(心ここにあらずの状態)に対処する、仏教瞑想に由来する技法です。脳の密度増加がMRI画像で実証されており、有効性が実証されている効果としては、ストレス低下、不安・うつの軽減、職場のメンタルヘルス改善、免疫向上、痛み緩和、悪習慣の改善など多岐にわたります。
https://bemindful.co.jp/effect

※2:マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)8週間プログラムは、毎週1回のミーティングと毎日のホームワークで構成され、各種のマインドフルネスの実践(瞑想、ヨガ、日常生活でのマインドフルネスなど)や、ストレス対応、コミュニケーション対応などのマインドフルネス活用を体験的に学びます。MBSRが元になり、マインドフルネス認知療法(MBCT)やグーグルのサーチ・インサイド・ユアセルフなど、各種のマインドフルネスの応用プログラムが開発されています。
https://bemindful.co.jp/mbsr

※3:「グローバルMBSRコラボ(Global MBSR Collaborative)」は、米ブラウン大学パブリックヘルス学部マインドフルネスセンターのMBSR講師研修で出会った4人が、その後のパンデミックに直面して、世界同時のオンラインのMBSRを実現するために結成したプロジェクトチーム。
https://globalmbsrcollaborative.com